ステッキ雑学 Vol.4

◆ 日本人とステッキ

日本人が初めて洋風のステッキを持っているのが確認されたのは、江戸幕府が、
フランスに派遣した遣欧使節団がパリでの記念写真が最初のようです.
彼らの使命は、フランス政府に鎖港の談判をする事でしたが、文化の高さに驚き、
一転して開国論者となり、帰国後冷や飯を食うはめになったそうです.

明治時代になると、外国文化が盛んにもてはやされたため、政治家、経済人や
鹿鳴館などに出入りするご婦人方にも使われました.
ご婦人の場合、ヨーロッパにおいて手が冷たい事が上品とされたので、
ガラスや水晶がついたストレート型のステッキが好まれたそうです.
いずれにしろ、明治時代においては、おしゃれの小物としての
意味あいが強かったようです.

その後、日本でもステッキが作られるようになり、貴金属を用いたものや、
凝った彫刻を施したものなども作られ、若い人にまで持たれ、
昭和の始めごろまでは、ステッキの全盛期を迎えました.

しかし、戦争が激しくなるにつれ、ステッキも持たれなくなり、衰退していきます.
敗戦後は、おしゃれをする余裕がない時期が続き、いつのまにか高齢者の持ち物のようになってしまいましたが、最近になって、おしゃれなステッキが見直され
種類も増えてきました.

もしかすると、第2次ステッキブームがやって来るかもしれませんね.
※ 杖(矢野憲一氏著)を参考にさせていただきました.

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