●本日もご来店ありがとうございます.
ステッキ専門店 ウォーキンにうれしいニュースです.
昨日ついに、やっと、フランスからの直輸入ステッキが入荷しました!
そもそものはじまりは、初夏のご挨拶にも書きました通り、この春思いがけずフランスのステッキメーカー社長と会い、取引する運びになったことでした.
発注後 2ヶ月で届く予定が、3ヶ月半以上もかかってしまいましたが、私の初めての輸入顛末記をご紹介します.
◆まずはカタログからの商品選び
超高級スネークウッドや銀製品から、時計・パイプ・サイコロ・酒瓶とグラスを仕込んだ楽しいステッキまで、これはと思うステッキだけを厳選するのにうきうきと 2週間以上かかる.
◆初注文
慣れない英文FAXを書くために、書店で「ビジネス英文レターがすぐ書ける本」を買い込む.
英文FAXの雛型を作るところから始まり、例文をアレンジしてなんとか注文できそうだ.
(ステッキに仕込まれるガラスの瓶が割れた時のために、瓶のスペアも頼まなければ…)
「あれ、フランスにFAXするには、どうするんだろう?」
電話帳にも載ってないぞ.インターネットで探すこと約1時間.あるページで国ごとの番号リストを見つけ、試行錯誤の末やっとFAXできたのはゴールデンウィークも終わりかけの深夜だった…
◆注文の確認
フランスの社長じきじきのFAXが届く
本の例文集のおかげで、自分のあやしげな英語でも通じたことがうれしい.
「英語が得意でなくて申し訳ない」という意味の言葉が書いてあり、なぜかほっとする.
彼の人柄もしのばれ、この会社と付き合っていこうと思う.
◆待つこと2ヶ月
「発注してから最長で 2ヶ月かかる」といわれた言葉を少し甘くみていた.
注文からもうすぐ2ヶ月になるというのに、何の連絡もないので、不安になる.
すでにうちの店でカタログを見て、商品の届くのを心待ちにしているお客様にも申し訳ない.
折りよく変更したFAX番号を知らせる名目で、そろそろ2ヶ月ですね.出荷はいつ頃?と書いてみる.
◆製品ができあがったと連絡⇒入金
あと10~15日かかるとの返事の後、約束通り10日ちょっとで「できたよ」との知らせ.
すぐに、ある都市銀行に入金に行くと、書いてある口座番号やコード番号や何やらが、よくわからないらしい.
天下の▲▲銀行でもだめなのかーと困って、フランスに「もう一度口座番号などを教えて」とFAXしたが、「その通りで間違いない!」のつれない返事
在日フランス商工会議所に電話すると、「○○銀行ではちゃんと入金できるようですよ.」と親切に教えてくれた.
翌日○○銀行へ行き、無事入金する.ただ銀行側が慣れてるかどうかの問題だった.
ここは仙台.フランスに個人で入金する人なんてそれほどいないに違いない.
◆いよいよ出荷
もう7月も末に近づいている頃、フランスから出荷したとFAXあり.
どの便に積まれたかも書いてあるので、いよいよかとわくわくする.
しかし予想に反して、まだ道のりは続く.
◆成田で
代行業者に税関手続きを依頼する前に、まず成田からの通知を待つ.
これが以外と長く待たされる.
届いたと葉書が着いたのはフランスを出て8日目.やっぱり国内の宅配便とは違うなーと当たり前のことに気付く.
さっそく業者に連絡し、最後の関門の税関手続きに.
ところがまた問題発生.ステッキに使われている水牛がワシントン条約に反しない物であることを証明する必要があるとのこと.
フランス工場は、夏休みに入り、1ヶ月間の休暇中で、連絡の取れない状態.
何とか税関手続きもクリアし、ようやく届いたのは昨日のこと.成田で2週間経っていた.
◆二重の喜び
待ち続けて届いた喜びももちろんだが、はたして見本でみた通りの商品が送られて来たかどうか、恐る恐る荷物を開けてみる.
ひとつひとつ手にとってみて、運搬中の破損もなく、 とてもしっかり作ってあることがわかり大満足.
店内に飾ってみると、店がグレードアップしたように感じて、思わずニンマリしてしまう.
待つことの楽しみと苦しみ(?!)を味わった三ヶ月.初輸入にしては、上々の出来.
⇒こうしてやって来ました、「フランス発遊べるステッキ(!?) 」第一弾のページが8月23日オープンしました♪
個人輸入顛末記 (おしまい)
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました.
「まじめなステッキから遊べるステッキまで」を、コンセプトに、ステッキ専門店 ウォーキンはもっとパワーアップします.
どうぞお楽しみに!
では、またのご来店をお待ちしております.
平成12年 初秋
杜の街のステッキ専門店 ウォーキン
店主木村卓也